母と会話がしたい

日記 ぼやきなど

簡単な会話も殆どできない。

3年ぐらい前は簡単な内容であれば何とか会話できていました。今では傾眠が進み、目をつぶってじっと座ったままで過ごしていることが殆どです。たまに話すのですが、言葉は聞き取れないことが多いです。母の言葉に抑揚はあるので、感情を推測して会話が成り立っているていで会話を続けます。

「お腹いっぱい?」「水もっと飲む?」などの簡単な問いに、理解している感じで「うん」「いいえ」で答えられるのは、非常に稀で週に数回程度です。救いはこんな状態でも時々笑ってくれることです。以前のように目を丸く見開いてにっこり笑うことは無くなってしまったのですが、声だけでも笑ってくれると私の気持ちも一気に明るくなります。

以前元気だった頃は時々口論になったりしていたのですが、思い出すと本当に心から懐かしく感じます。暴言でもけなしでも何でもいいので意味のある会話をしてくれたら、私は心から嬉しく思うのですが。

母が認知症になって痛感したのは失ってから大切さに気付くということです。私は元来相手の目を見ずに話しをするタイプなのですが、母に声を掛ける時に目を見ていると母が笑顔になることが多いです。今は目を開けることがたまにしか無くなってしまい、何故もっと前からそうしなかったのかと悔やんでいます。

そしてその他色々な愛情表現をしていなかったことを悔やんでいます。もし助言する機会があるならば、親が認知症と診断されたら照れずにどんどん愛情を伝えなさいと言いたいです。今の母の状態では言葉で愛情を伝えることはもう無理です。可能なのは、声に抑揚を付けて話しかける事(私にはかなり難しい)とスキンシップです。手を握ったり、背中をさすったり、ハグしたり、頭を撫でたり、といったことです。

手を握り返してきたりハグを返してきたりするので、思いはちゃんと伝わっていると思うのですが、言葉で思いを伝えるのとは何かが大きく違う感じで、やはり寂しさは否めません。

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