リハビリテーブルで座位の傾きに対処

介護

リハビリテーブル KF-840 を活用…

椅子に座っている母の体に、横の傾きが出始めたのは一年半ほど前のことです。最初は特に何も対策を講じて無かったので椅子から落ちてしまうことが何回かあり、これでは不味いと丈夫な肘掛があって足が床にしっかり付く椅子に変更しました。これで横に落ちることは無くなったのですが、それでも酷い時は上半身が肘掛の外に出るぐらいの傾きになりました。

クッションなどをお尻の横に挟み込むとある程度は解消されるのですが、座面幅を最大に使って体を斜めにしようとするので、きつい状態に挟めなければならずかなり窮屈な状態に。そこで今度はテーブルの方を変更して、パラマウントベッドのリハビリテーブル KF-840というものを利用することにしました。

胴の当たる部分が半円状の窪みになっていて体に深く寄せることができます。結果ひじをテーブルの上に置きやすく、さほど意識しなくても自力で体を支えることが出来ます。必要な場合はオプションのベルトを使って体をテーブルに固定することも可能です。

 

キャスター付きで前輪のみストッパーがあります。後輪の高さが低くなっていて、ベッドで使う場合は後輪がベッドの下に入りやすくなっています。

 

移動の場合は私は面倒くさいので、ストッパーを利かしたまま前輪部分だけ持ち上げて動かしています。

 

天板の高さは約54㎝~79㎝の11段階で調節が可能で、ひじが置ける丁度良い高さにセットしておきます。

 

効果のほどは?

使い始めの感想はまあまあ効果ありと言った感じでした。眠気が特に強く体の傾きが大きい時は、ひじがテーブルの端まで滑ってしまってギリギリで支えている感じです。体の傾きを直してあげて、ひじをしっかりと置き直してあげれば暫く持つ感じです。結局これだけでは駄目でクッションの挟み込みも併用していました。

そして一番効果があったのは、テーブルでは無くて寝姿の工夫でした。私の母の場合は右側へ傾く傾向が強いのですが、ベッドから起きる直前の体位変換を左下の横向きにすることです。日中少しだけ左に傾く感じになるのですが、この程度なら食事も歯磨きも介助可能です。

テーブルを買ったあとで別の有効な手段を発見すると言う皮肉な結果なのですが、でもこのテーブルもやはり必要で、自力で支える意識を刺激するのはとても大切なことだと思います。因みにこのテーブルは、要介護度によってはベッドとセットで介護保険適用料金でレンタル可能です。

前方への落下防止にも活用

今では立ち上がる力が衰えたため滅多に無くなったのですが、去年は自分で立ち上がろうとして椅子から前方に落ちるケースが多かったです。風呂や料理などでどうしても目が離れる時があり、そんな時の落下防止にテーブルを前において興味の惹きそうな物を上に置くという方法を以前からやってました。

テーブルを前に置きっぱなしだと窮屈で何となく可哀そうなので基本形はこれです。

 

食事の時はテーブルを椅子の前に置いて、横の箱型の椅子に私が座って介助する形です。効率を考えると私も同時に食事を摂りたいので、スペースのとらない簡易テーブルも置く予定です。あまり広いリビングでは無いので色々と工夫が必要です。

 

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