認知症になって穏やかになった母

想像と違ってすっかり穏やかに…

昔しっかりしていた頃は気性の激しい性格だった母ですが、認知症の症状がある程度進むとすっかり穏やかな性格に変わっていました。感情を爆発させるだけの元気が無くなったとも考えられるのですが、聞いた話によるとなかなかこういう事は無いそうです。私も以前はもっと大変な状況になると思っていたのですが、私と母の関係においては全く別の状況が表れたようです。

認知症の症状がまだ初期の頃は、私も諦めが付かず「何で判らないんだ」と語気を強めてしまうことが稀にありました。私は接する態度を何とか変えていき、母も「かわいいおばあちゃんになる」と自分で決意するようになったのですが、まさにその通りの結果になったようです。

物事の分からない小さな娘のような存在

手間はとんでもなく掛かります。自分で水をカップに注いて飲むことが出来ないのはもちろんですが、自分から飲みたいと意思表示が出来ないどころか、喉が渇いていても飲みたがらない時があります。一人で立ち上がろうとして何度も椅子から落ちそうになります。起床の介助、床ずれや乾燥肌のケア、食事、歯磨き、トイレなど生活の全てに介助が必要なのですが、ちょっとしたストレスは母と接することで消えていき、癒されている感じです。

物事の何も分からない小さな娘のような存在で、少し困ったようなキョトン顔をしていたかと思うと、目が合った時ににっこりと微笑んできたりします。私には恐らく無理であろう、とても純粋で清潔感のある笑顔です。

かなり大変なのですが、この生活は少し楽しくもあります。子供の頃に上手くいかなかった母との関係を、今取り戻しているような感じです。

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